Coca Cola社が、イ支援企業としてボイコット対象となっていたバングラデシュで出した広告すげーな。 バングラデシュでは、BDSの対象となったため売上が23%も落ち、挽回するためにCMを制作。CMの内容は、コカコーラとイスラエルが関係あるというのはデマだと訴えるもの。怒りを買ったらしく取り下げられたらしい。
この広告では、蒸し暑い日に店員が常連客にコカ・コーラを飲まないかと尋ねている。その客は「あの国」の飲み物だから飲むのをやめたと言うが、イスラエルの名前は出さない。
店主は情報源を探す旅に出るが、その情報源は信用できないフェイスブックのページだった。
彼は地元の人々に、コカ・コーラは “あそこから来た “ものではなく、トルコやスペインを含む190カ国で138年間飲み続けられてきたものだと説明する。
(引用箇所は機械翻訳)
https://www.independent.co.uk/asia/south-asia/coca-cola-ad-bangladesh-israel-gaza-war-b2562593.html
まえの西洋美術館の抗議の話と同じで、メディアは企業を名指し批判しない、なぜなら連中は訴えてくるからだ、それでアーティストだけ批判の矢面に立たされる。アーティストはいいように鉄砲玉にされているだけ。
正直、五百年前の人物であるコロンブスのmvが大炎上するなら、イスラエルの現在進行形の行いはさらに炎上すべきだろうと思ってしまって、あんなに炎上する基準や理由がよく分からないんだよな。
何か炎上するラインが歪に出来上がっていて、そのラインを超えてしまったら誰でも好きなだけ叩いて構わない、というようになっている気がする。
https://www.coca-cola.com/jp/ja/social/diversity-and-inclusion
もう一つ言うと、教養っていうのは「学ぶ能力」の他に「世界観」でもあるわけです。
たとえば、今、日本で教育を受けた(専門家でない)多くの人は、「武士の台頭」を「武装した開拓農民が貴族や大寺院の統治に逆らって自治を獲得しようとした」というストーリーで説明しますよね。それが教養。
で、「実際には武士は武芸に秀でた公家だし、荘園などにも農民だけでなくいろいろな人がいたし、人は割と頻繁に移住してた」っていう新しいストーリーを知ったとしたら、それも教養。
更に「歴史のストーリーって大きく変わることがあるんだ」「ストーリーはどんな研究をもとにできているのか知らないとダメなんだ」っていう知識を身に付けるのも教養。
これは、たぶん浪人中に買ったものだけど(最初は一般大の浪人をしていたのです)、この記述は、自分の習った記憶がある知識とほぼ一致している。現在の高校生くらいに向けた教科書がどんな記述になっているかはわからないが、たぶん当時の教科書的なものの記述レベルはこうだとおもう。ポストコロニアルな見解ははっきり弱いとおもう。
https://www.outermosterm.com/aichi-prefectural-museum-of-art-kishimotosayako2019/
https://jmapps.ne.jp/kanazawa21/det.html?data_id=275