三人の頭の中には、実際とは大きく異なる、イメージとしての「明るい大正暗い昭和」というとでもいうようなものがあるみたい。
編集者も編集者で、「なぜ非常に明るい雰囲気だった大正時代が、突然軍部一辺倒になってしまったのか」というおかしな話を設定して「日本近代史の不思議の一つともいわれる」とか書いちゃうわけです。
困るなぁ(私が困る必要はないのだけれども)。
~なぜ明るい雰囲気だった大正時代が、突然戦争の時代へと変わってしまったのか? 養老孟司・茂木健一郎・東浩紀が語り合う!
https://gendai.media/articles/-/116700
悪い場所みたいな議論をまじめに意味があるように取り扱うのどうしようもないな
現状では書店も取次も業態縮小せざるをえず、そのなかで書店から取次を非難しているのが悲しいなとおもいました(出版社だけはわりと安泰っぽい気がしますが...)。
https://gakaten23.studio.site/
さらに補足。例の記事で槍玉にあげられてたトーハンは業界内シェア40%以上で、そのほか日販というとこが同じくらいの40%以上、残りの20%を中小取次10社くらいが占めている、とイメージしてもらえればだいたいOKです。つまり、トーハンが潰れるとほとんどの本屋が連座で潰れるし、当然出版社も潰れる。潰れなくても瀕死になる。ゆえに大手取次(ほぼ2社)は潰れるわけにはいかない。にもかかわらず、悪者認定される。これが取次という存在です。
なお、トーハンも日販もすでに物流機能自体は協業化してる箇所が多く、ほかの取次も同様に協業化が進んでいるので、実質2〜3社みたいなものなんじゃないか、というのが実感です。
念のため書いておくと、業界事情に詳しくないほとんどの人はあの書店の記事を読んで取次やばいな、と思ったでしょうけど、取次の利益配分は平均10%にも満たないんです(大まかに書店20%出版社70%くらいとイメージしてください)。出版社はその70%の中から社員の給料と印刷製本代やら原稿料やらを捻出しますし、本屋も同様に各種支出があり、当然取次も同様です。10%にも満たないところから、です。そして基本は「本屋への納品も本屋からの返品も送料は取次負担」です。
取次の利益になる条件は「本屋で売れた本」のみで「本屋で売れずに返品された本」はプラマイ0ではなく行き帰りの送料分赤字になるんです。だからあの手この手で返品を減らそうとするし、あの手この手を拒まれたらどこかで手数料を取るしかなくなる。つまりあの記事は、「とりあえず取次を悪者にしとけばいい」となりがちな業界人の悪癖が無自覚に出てるものなんです。
結論:こんな社会状況じゃ、業界内で誰かを悪者認定しても意味がない。
https://note.com/ryushokanbook/n/ne1956cb7164a