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「作品」という単位、現前する空間とか色とか形とかとは別なシステムで、美術史だのなんだのという、モノを地となる世界から切り分ける操作によって生じる。その意味で作品は空間内存在ではない。作品という知覚が生じるのは、具体的な空間とは別の抽象的なシステムを受け入れることによってのみ成立している。

いま準備している展示、こういう意味での「作品」みたいな観念とかけ離れていて、具体的な空間が立ち上がってくるのを見ているのだけど、単純に楽しい。

空間の具体性に依拠すればするほど、これは売るの無理だな〜とおもいながら見ている。「作品」が販売可能なのは、それがまさに空間に依拠していないからで、壁から取り外すことができることは商品として販売可能であることの条件をなしている。
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