artscape のプリミティヴィズムの項目、ルービンも大久保恭子も読まずに書いたでしょってくらい適当な内容で、なかなか酷い。
https://artscape.jp/artword/6717/
「プリミティヴ」という語に対する通俗的な差別意識の反映で記事書いているだけで、大学生のレポートより酷い。
だいたいゴッホがアフリカやアメリカの「原始的な」絵画・彫刻に影響を受けたなんて、ミスなんだろうけど、単純に事実に反する。
https://artscape.jp/artword/6717/
「プリミティヴ」という語に対する通俗的な差別意識の反映で記事書いているだけで、大学生のレポートより酷い。
だいたいゴッホがアフリカやアメリカの「原始的な」絵画・彫刻に影響を受けたなんて、ミスなんだろうけど、単純に事実に反する。
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「プリミティヴ(フ)」の美術史の用法はルービンと大久保に詳述されていて、そもそも19c半ばには14〜15cのイタリア・フランドルの巨匠を指していたし、そこから対象が広がってビザンチンだのゴシックだのがあり、非西洋も「プリミティフ」なものになった。要するに西洋における自己の起源を「プリミティフ」と呼んでいたわけで、それが非西洋に対象を広げていくという流れとして記述している。大久保は、20世紀初頭にアール・ネーグルが「プリミティフ」になるのは、「他者」として表象されていたアフリカ彫刻が「自己」の起源として再配置されることによると論じている。
こういった歴史表象の再配置は人類学から借りられたものなはずで、19cなかばくらいまではたぶん人類の起源にあたる時代はアダムとイヴのような白人っぽいのが楽園にいるイメージだったんだとおもうが、それがアフリカ起源説みたいな人類の単線史観が発達する。だから黒人が他者から自己(の起源)になるという流れだとおもうのだが(わりと適当書いた)。これ美術史側からはだいたい把握したけど、人類学とか他で「プリミティブ」という語の用法がいかに変化してきたか書いてあるやつを読みたい。
こういった歴史表象の再配置は人類学から借りられたものなはずで、19cなかばくらいまではたぶん人類の起源にあたる時代はアダムとイヴのような白人っぽいのが楽園にいるイメージだったんだとおもうが、それがアフリカ起源説みたいな人類の単線史観が発達する。だから黒人が他者から自己(の起源)になるという流れだとおもうのだが(わりと適当書いた)。これ美術史側からはだいたい把握したけど、人類学とか他で「プリミティブ」という語の用法がいかに変化してきたか書いてあるやつを読みたい。
いま調べたら、フランツ・ボアズの "The Mind of Primitive Man" という本が1911年、1920年代に primitive art というのを書いているらしい。
ボアズをぜんぜん読んでいないけど、初期の論考(1909)に The relation of Darwin to anthropology というのがあり、ちょっと興味ひく。
ボアズをぜんぜん読んでいないけど、初期の論考(1909)に The relation of Darwin to anthropology というのがあり、ちょっと興味ひく。
https://histanthro.org/clio/the-relation-of-darwin-to-anthropology/ フランツ・ボアズはダーウィンの単線的進化論にかなり疑問を持っていたと書いてある。文化相対主義を主張していたのだからそれはそうかも。 (一部機械翻訳で抜粋)
彼はダーウィンの著作の中に同意できる点を多く見つけたが、ボアスが証明されていない、あるいは疑わしいと考えた考えもあった。特に、ある民族や言語は他の民族よりも発達しておらず、すべての民族や思考体系がその上に配置されるかもしれない人類進化の単一のラインが存在するというダーウィンの考えである。