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わたしは中学生のころに司馬遼太郎を読みはじめたのが本を読みはじめたきっかけなんですが、いま思うと、司馬が明治政府の立役者は偉大だった、太平洋戦争の指導者は愚かだった、なぜこんなことに、みたいな間違った問いを立ててしまうのも、彼は戦国時代ものとかたくさん書いていて、軍事力で領土拡大するのは当然だと思っているところからすれば、明治の軍事力を背景にした植民地主義に対する問いがまったくないのも整合する
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司馬遼太郎は、武士的なモラルみたいなものを評価するから明治政府の樹立から日露戦争までが高評価になるので、彼は「よき為政者」みたいなイメージを日本にバラまいたうえで植民地主義に関する問いは完全に欠落する

司馬は自虐史観だからダメ!みたいなのが90年代保守の論調としてあったけど、自虐史観どころか明治政府全肯定してないですかみたいなところある。こういう意味での司馬史観はめっちゃ残っているとおもう。

90年代保守の言説を支えたのが司馬だという指摘があり、そのとおりだったので訂正します
https://digital.asahi.com/articles/ASR8B3SR0R88UCVL01B.html