『ニューメディアの言語』、解像度が十分高ければ伝統的写真(アナログ写真)よりずっと細かなディテールを含むことができるがゆえに、「「連続的階調を持つ写真に含まれる無限の情報量」と、デジタル画像に含まれる一定量のディテールのあいだの区別全体を無効にする」と論じているのは、機能的に等価であれば事実上の差異は無視していいって言っているわけで、すごい暴論だな。
「インタラクティビティの神話」(文庫版 p.151〜)も、インタラクティブという概念が狭くて、利用者とメディアが「相互対話的」くらいのニュアンスで「インタラクティブ」という語が使われている。いまでもこの用法で語られてたりするけど、この語を当初広めたひとたちは「モノどうしの相互作用性」のニュアンスのほうが強かったとおもう。情報を媒介にしてモノどうしになにかしらの作用がおきる、というニュアンスだったとおもうんだけど、気付いたらインターフェースを媒介にしてユーザーとメディアの相互対話だって語彙になってしまった。