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近美の常設、「春秋波濤」という絵のタイトルにたいして、「波濤」を「大きな波」と注釈つけている。これ子どものためにやってるんだけど、西洋美術館でやってる展示で田中功起のやってる形だけのエクスキューズと違ってこっちのがちゃんとしてるやん。

近美の常設、これは村山知義の作品だけど、こんな感じで子どものためのガイドがある。右下に「カタチをさがしてみる」とあり、画中に埋め込まれたシルエットが壁にわかりやすく貼っている。これ大人も楽しい。
村山知義の「コンストルクチオン」というアッサンブラージュ絵画がグレー壁に展示されている。絵の周辺には画中に使われる形態(人やら豚やら鳥やら)が白抜きで貼られている。

これはいつもでている原田直次郎の「騎龍観音」。この脇に猫がいて「しゃがんで、見上げてみる」と書いてある。子供向けだとおもうけど、おじさんもしゃがんで見上げてみました。こう見てもいいんだ!ってなるのすごく楽しい。いつも見ている絵なのに、近美の常設は工夫を重ねて飽きさせない。

この試みは常設の最初の部屋だけだったけど、最初にこれを置いておくと、自分でいろいろな見方をためしてみたり、情報を発見しにいったり、絵の見方のガイドになってめちゃくちゃいい試みなんじゃないだろうか。
絵の脇の壁に猫のシルエットが描かれており、猫は絵を見上げている。「しゃがんで、見上げてみる」と書かれている。床に猫の足跡が点々としている。 原田直次郎の「騎龍観音」。龍のうえに観音が乗っている。写真は、この絵を猫の位置から見上げてみたもの。
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先日、西洋美術館にいったとき、常設はゴヤを見たかったから行ったけど、何度行っても変わらないから、もうほとんど見なくなった。近美は時間がある限り常設を見る(楽しいので)。なんで西美にはこういうことができないんだろう。