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心理学系統の「メンタルモデル」と認知科学の「メンタルモデル」はおなじ内容を指すのかな。
後者は、「AさんはBさんより背が高い」「BさんはCさんより背が高い」という二つの文が与えられたとき、人間は「A>B, B>C, 故にA>C」みたいな論理式操作をぜんぜんやっていなくて、頭にまずAさんとBさんを並べ、それからCさんを並べる。文から論理を取り出すのではなくイメージに変換して判断している、みたいな話だった気がする。

認知科学方面でこういう話しだしたのは、言語を理解するAIをつくるときに言語を論理と結びつけても上手くいかなかったからで、ニューラルネットワークが主流になるまえのAI研究のころの話(1970〜80年代だっけ?)
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このAさん、Bさん、Cさんを並べるという脳内操作、コンピュータの操作でも、あるファイルが特定のディレクトリに排他的に存在している、というイメージは、モノのありかたから借りてきているとおもう。モノは空間上に排他的に存在している、同じようにファイルもディレクトリ空間のなかで排他的に存在している。

世界の写像として脳内空間があって、その脳内空間内を行動するイメージが人間にはあると言われれば、そうかもしれないと最近はおもう。いやその行動に必要な脳内空間が、世界の「写像」であるかどうかはデカルト的にはわからないのだけど(世界が直接的に知覚に現れることはないのだから、今見ているものと世界が「似ている」かどうか判断しようもない)。