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ドクメンタ15についての去年9月の記事、かなりおもしろかった。

「反ユダヤ主義」みたいな論題がそもそもでてきてしまったのが、まずドクメンタの創立者ヴェルナー・ハフトマンがナチだったというスキャンダルにある。ハフトマンはドクメンタ最初の3回くらいキュレーターとして関わり、エミール・ノルデをフィーチャーしたらしいが、ノルデを「迫害された画家」として演出した。けど、ノルデはふつうにナチス政権と関係を保っていたらしい。また、ユダヤ人画家のルドルフ・レヴィがハフトマンとイタリアで同宿だったが、おそらくこのハフトマンの手引きでゲシュタポに捕まっている。第一回ドクメンタでルドルフ・レヴィを出品予定だったらしいがリストから外されており、それはハフトマンがホロコーストについて言及されることを避けたかったためとおもわれる。

こういったことが最近あきらかになったことが背景にあった。それとルアンルパやタリン・パディらとは関係ないわけだけど、ドイツの美術業界からすれば、神経質になっておかしくない問題だった。

https://www.blog-der-republik.de/nach-der-documenta-fifteen-kein-abschied-von-der-documenta/

このあたりの話は、この本の目次を見るかぎりけっこう書かれてそう。
http://www.sangensha.co.jp/allbooks/index/582.htm
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このテキストは、上記のような文脈だけでなく、ドクメンタ15にまつわるアレコレについてけっこう的確な論評をしているようにおもわれ、おもしろかった(DeepLで読んだ)。