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アーティゾン美術館の抽象のやつ見てきたけど、ボリュームありすぎて疲れた...。新収蔵品にめちゃくちゃいい絵を購入しまくっていて、予算あるんだなってなった。
あと、ザオ・ウーキーたくさん出てると萎える。良かったり良くなかったりした印象が、全部「ザオ・ウーキーはつまらない」しかなくなってしまった。

あと、絵画の購入のセンスはかなりいいんだけど、バウハウスや具体など、より広がりがあるはずのトピックも絵画という側面からしかまったく扱われず、誤解を助長してしまうなーとおもった。それで、最後に現代において抽象絵画をやっている作家の紹介も画家しか紹介されていなくて、なぜそんなに絵画に閉じ込めようとするのかわからない...。
抽象の流れ、たとえばデ・ステイルとかも建築やデザインに広がっているし、現代のデザインの主流がそこから来てるわけで、「抽象」という特集をして絵画に寄りすぎていてるの、疲れてしまった。
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いま読んでる『戦争と文化』に、ちょうど戦後のフランス絵画の話とかがけっこうでていて(おもにアンフォルメル)、フォートリエとかヴォルス見れたのは、個人的にはタイムリーだった。
しかし、フォートリエとかヴォルスとかはまだいいんだけど、アンフォルメルぜんたいとしては盛大な空振りっていう印象が拭えない。クソ真面目くさってつまらないわりには、パフォーマンスにしか見えない。戦後フランスの絵画はこういう空振り感つよくて、こういうのと並べてみるとマティスが際立ってみえてくるのはわかる。

ブリジストン美術館時代に見にいって、コレクションよくないなという記憶があったんだけど、今日ひさしぶりに見ると、そんなことないどころかコレクションの質めちゃくちゃよくてびっくりした。以前いったときに印象がよくなかったのも、思いだしてみれば後半にザオ・ウーキーが大量に投下されるからだった。

リー・クラズナーとかヘレン・フランケンサーラー、エレン・デ・クーニングなどを購入していたのは、おおっとなった。まあ、フランケンサーラーのは絵としてはどうなんだろう、あんまり良さはわからなかったんだけど、クラズナーの絵はかなりよかったな。
あと、白髪富士子の絵(?)がけっこうよかった。

@tenjuu99 白髪富士子いいですよね。前にクライン展でみたときは、夫よりいいのでは?と思った

@ttt_cellule 白髪富士子今回はじめて見たんですが(紙をくしゃっとしているやつ)、夫よりいいとおもいました笑
アンフォルメルの空疎なパワーの見せつけみたいなのがたくさんあったなかに並んでいたのが、余計によかったです

@tenjuu99 私が見たのはこれなんですが(「作品」1959)、油彩と紙とがキャンバス上で重なってるやつで、素材のレイヤーの関係に工夫があって面白かった。
この水準の人が、パートナーのサポートのために制作やめちゃうのかーと。

@ttt_cellule これは実物見てみないとわからなそうですねー。この水準の人が...というのまったく同意です。白髪一雄はアクションペインティングとかアンフォルメルとかの文脈に刺さったけど、白髪富士子はアメリカのメディウムスペシフィシティ的な美意識と近いものがあり、かつそれだけにおさまらないものがあるなという印象で、制作つづけていたら具体も別な評価に開かれていたんじゃないかとおもいました。