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大吉原展、事前にこんな騒ぎ立てるのどうなのと思っていたけど、
展示を見る→図録を読む
みたいな一般的な流れを逆にしたいと思っている身としては、事前にさまざまな論点整理ができてありがたいとなった

「大吉原展」が炎上。遊廓はこれまでどのように「展示」されてきたのか? 博物館や遺構の事例に見る享楽的言説と、抜け落ちる遊女の「痛み」(文:渡辺豪) https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/daiyoshiwara2024-insight-202402

遊郭を調査している渡辺氏のような方がこうして丁寧に文脈を拾ってもらえるのも、仮に展示そのものが失敗したとしても(自分は展示にはけっこう期待しているけど)、アカデミズム美術史と社会史が交錯してよいことだとおもう

「買い手側の問題」から「加害者側の問題」への視点転換は、売買春は買い手が悪い論というか、男性の倫理問題に陥りがちで良くない議論だと思うけど、渡辺氏が「加害者」というのは社会構造が全体としてどうなっているかの議論抜きに良し悪しを論じることはできない、ということだと理解しました。
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