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科学における価値と客観性に対するフェミニスト科学哲学のアプローチ : フェミニスト経験主義とフェミニストスタンドポイントの展開
https://irdb.nii.ac.jp/01200/0005022953

1960 年代以降社会運動の勢いが増すなか有色女性シングルマザーの福祉受給者は増加したが、その後 1980 年代から 90 年代にかけこのような福祉政策は、黒人女性の「福祉依存」を強化推進しているという激しい世論の攻撃を受けた。政府は職業訓練や就労支援を主とした福祉改革を行い、当時のクリントン大統領によれば、シングルマザーは福祉ではなく「給料」の小切手を得るように推奨された。しかし、ヴィクトリア朝 的ジェンダー観に基づけば「母らしさ」とは、家にいながら子どものケアをする ことであり、そもそもシングルマザー向け福祉が、母子家庭の子どもたちが母親 の手で愛育されることを目的に設けられた歴史を振り返ると、就労促進とは矛盾する。ここから見えてくるのは、「母らしさ」をめぐる社会的な期待や要求は人種間で異なっており、白人女性にとって抑圧とみなされたそれは、そもそも黒人女性には適用されず、特定の誰かの利益に基づいているということである。