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女性画家たちの大阪展、この時期の女性画家の絵がこれだけ集約される機会も今後いつになるかわからないと思って見に行ったけど、いってよかった。論考も丁寧に文脈を掘り返していて、充実している。学芸員のかた、ひたすら地味にリサーチしまくっただろうな。

twitterで感想を漁っていて、普通に受けは良さそうだけど、男性のアート好きとか作家とかはほとんど反応していない。女性も一般のファンが多いかなという印象。いい絵が多くて見応えあったし、文脈の掘り起こしという点で画期的だったんだけど、専門的に学んだ人たちには響いていないように見えるのはもどかしいというか、知識の分断があるように感じる。

学芸員の小川知子さんのインタビュー。
https://spice.eplus.jp/articles/324697

https://artnewsjapan.com/article/1495
以前この記事にたいする怒りを投稿したおぼえがあるけど、この記事では「女性アーティストが活躍できなかった」ことを自明なこととし、女性にとっての絵画は「嫁入り道具」だったとしている。
これは一面では間違ってはいないけど、めちゃくちゃ偏った見方でしかない。

小川知子さんが島成園ら大阪の女性画家を主題化して展示したのは20年くらい前からで、優れた女性画家がいたことはあきらかにされたはずだけど(島成園は「嫁入り道具」として絵を描いたわけではないし活躍できなかったわけでもない)、それでもこれだけ知識の断裂があることに驚いてしまう。
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