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「世界史的立場と日本」を読んでいるけど、中国にわからせることが必要みたいなことばかりいっててやばい。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1041203/1/1

1943年の京都学派の座談会です。近代の超克座談会なんかよりこっちのほうがやばい。

中国分割を防いだのは日本だ、ロシア南下によるアジアの攪乱を防いだのも日本だ、なのに中国は日本を帝国主義だと誤解している、日本の立場をわからせなければならない、みたいなことを、当時のエリートたちが堂々と話している。
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このへんは、今西錦司とかがモンゴルに民俗学的な調査にいった背景かな。「東亜共栄圏といふものも、資源のみを考へるといふことではいけないので...。民族圏といふ観念或は理論が缺けてやしないか。」
「東亜共栄圏の倫理性と歴史性」p.183の画像。ブロック経済について、おおまかには経済圏という考えで成立してきたが、民族圏という観念が足りなかったと指摘されている。

おおきなお世話すぎる
「東亜共栄圏の倫理性と歴史性」p.205の画像。西谷啓治が「欧米の民族はレベルがたかいが、アジアでこのレベルにあるのは日本だけ、他の民族はレベルが低いから育てる必要がある」というような趣旨の発言をしている。

いや、ぎょっとするわ...。どんな顔でこんな発言をしていたのか。
「東亜共栄圏の倫理性と歴史性」p.392の画像。高坂正顕が、ヨーロッパがもたらした近代世界は真理性がなかったわけではなく、近代科学などはもっと研究する必要がある、日本は近代化して科学を受容できたが、「日本古来の清く正しい精神力」によって近代科学の誤謬を見抜いた、と主張している。