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タイムラインに文化盗用の話流れてきたけど、ジェイムズ・クリフォード的には、人類学による「文化(的な器物)」の収集と芸術・美術館による「芸術(作品)」の認定の分業関係を前提としたうえで、文化的器物を芸術として流用することだとおもう。文化にはコンテクストがあるけど芸術は普遍的であるから、そういう借用が可能になる(クリフォードの言う人類学と芸術の分業とはそういう関係)。
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人類学と芸術の分業関係が端的にあらわれているのが博物館と美術館というシステム。これらは芸術的対象を見るのと文化的器物を見るのとで、鑑賞の態度が異なっている。こういう意味で言えば、デュシャンの便器なんかはこのシステム間の移行(文化的器物から芸術へ、これがアプロプリエーションとしてクリフォードが考えるもの)という事象をよく物語っている。