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大正14年に若くして没した女性作家の書いた短編小説を読んだ。それはその作家が若い頃に、ある未亡人と同居していたときの思い出をもとに書かれたもので、まったく知られていない作家だけどよい小説だった。

その本は、その人の没後に遺された夫が編み出版したもので、妻の死後1年くらいで出版している。娘が一人あり、まだ母を母と認知もできないくらいのまま亡くなったものらしい。編集に際しての夫の書くには、娘がいつか母のありし頃を思うために本にしたようだった。
彼も娘もとうの昔に亡くなっているだろう(娘は生きているとすれば100歳くらいになっているはず)。その後のかれらの行方は、文献からはまったくわからない。
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