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「従軍慰安婦」問題のポリティックス(大越愛子)

批評空間「ポストコロニアルの思想とは何か」(1996)に掲載されていた大越愛子さんの「「従軍慰安婦」問題のポリティックス」を読んだが、かなり強烈だった。

近代国家による性管理と植民地主義下における民族浄化とを繋げて、そこから「従軍慰安婦」問題の意味を論じている。この論考で触れられているクマラスワミ報国にたいして、菅官房長官が2014年に撤回を求めているというのだから、この問題は、大越さんの議論の妥当性いかんに関わらず、ずいぶん矮小化されてきたのだなとは理解できた(証言に疑問があるとかそういうのは議論の細部にすぎない)。

自分自身が、この「従軍慰安婦」問題について、理解することも考えることも無意識に避けてきたとはおもうけど、平手打ちくらったような感じだ。

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