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「あるかないか言えない」 世界遺産めざす佐渡金山でお蔵入りの名簿(朝日新聞デジタル)
https://digital.asahi.com/articles/ASRD16W0GRD1USPT00K.html?ptoken=01HGMZ32PMFJ79AQPMA80SRFX7

12月3日 18:52までのプレゼント記事。
新潟県立文書館が、『佐渡鉱山史』と、鉱山会社が所蔵していた「半島労務者名簿」を撮影したマイクロフィルムについて、所蔵の有無もいえない、という説明をしているとの記事。

原資料の所蔵者である、ゴールデン佐渡(佐渡金山を管理する会社で、三菱マテリアルの子会社)に取材した結果も紹介されており、同社の意向が反映されたことがうかがえる内容。

もともと『新潟県史』編纂のために集められた資料とのことで、それがこういう扱いになっている、というのは、正直驚き。世界遺産という仕組みのマイナス面が現れているともいえるかも。

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なお、「佐渡鉱山史」については、令和4年2月3日の衆議院予算委員会でも言及されているが、同じものだろうか。

第208回国会 衆議院 予算委員会 第9号 令和4年2月3日
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/120805261X00920220203/166
(前後の質疑は「発言単位表示をやめる」ボタンをクリックすると出てきます)

新潟の件、元記事の書き方が良くないので、新潟県立図書館の問題だと受け取った方が多いようですが、

「説明に出て来た職員は、隣にある県立文書館の副館長だった」

とあるように、所蔵の有無を明らかにしない、という対応をされているのは、県立文書館(同じ県立でも図書館とは別の組織)かと思われますので、ご注意を…

文書館では(図書館でも稀に、博物館でもそれなりに)、公開条件について、元所蔵者の意向を踏まえることはあることではあるかと。ただ、今回のケースは、県史編纂という公的事業の過程で集められた資料が、検証できない状態になっている、というところが論点なのではないかと思っています。