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問題はアイロニーの巧拙にあるのではなく、アイロニカルな話法や戦略を選ぶなら、それを徹底していかざるを得なくなる、というところにある。90年代サブカル的な反倫理をぼくがいま選択しないのは、それを徹底していくだけのハードコアさが自分に無いからであって。「自分は倫理的な人間だから」ではない。皮肉や冷笑をもって現実に介入することは、「真面目」にやることよりも本当は圧倒的に難しい。天然かつ無手勝流でそれを実行してしまう異様なプレイヤーたちと、弱く「真面目」なまま対決するやり方をちゃんと組み立てなければいけない。

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90年代を倫理的に反省することではなく、アイロニカルな態度の徹底に挫折したことを認める必要がたぶんある。そこでこそ多くの人が転向している。