奈良県知事の収蔵品廃棄発言と、その背景にある本当に考えなければならないこと(美術手帖)
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/29303
民具の特性をきちんと解説しつつ、一方で、「民具により現代的な意味を見出すためには、それを使った展示や活動に柔軟な発想を導入することが求められる」、と現在の少なからぬ博物館における民具の扱いについて釘も刺している感じ。
色々新しい取組みも始まっている、ということが分かるという点でもありがたい。
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民具を継承する 安易な廃棄を防ぐために:第18回無形民俗文化財研究協議会報告書(東京文化財研究所刊行物リポジトリ)
https://tobunken.repo.nii.ac.jp/records/2000091
記事の末尾で紹介されているこの報告書、斜め読みしただけだけど、面白そう。
地域の人の記憶との結びつきを残せるかどうかは大きいかも。
休止の民俗博物館の収蔵品、奈良県知事「全てデジタルアーカイブ化」(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASS7Z2TRDS7ZPOMB008M.html
持ち切れなかった民具を、できる限り移管して教育に活用する、という取組みは先に触れた、
第18回無形民俗文化財研究協議会報告書
https://tobunken.repo.nii.ac.jp/records/2000091
でも報告されていたりするので、先行事例を踏まえている様子もあり。
デジタル化が現物の完全な代替になるのか、というと、厳密にはどうやってもならないのだけど、デジタル化した上での原資料の廃棄という事態は、宮城県の公文書館で既に現実のものとなっていることを最近知った。
次を参照。
本間大善「公文書館と資料の媒体変換・正本化:宮城県の取り組みをめぐる一考察」デジタルアーカイブ学会誌. 2024 年 8 巻 s1 号 p. s5-s8
https://doi.org/10.24506/jsda.8.s1_s5