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富士山をめぐる象徴性みたいな話でいうと、いま府中市美術館で企画展をやってる吉田初三郎という20世紀前半の地図作家が、インフォグラフィック的な地図を書いて戦前の日本の観光産業などで重宝される人なのだが、過剰にデザイン化された吉田の地図では周縁が隆起していて実際には見通せない遥か遠くまで描画される鳥瞰図になっていて、どこを中心に据えても必ず富士山がフレームインするというあたりにヤバさがあって、とうぜん戦争期に入るとプロパガンダ的にも重用されるしそもそも昭和天皇が皇太子だったころに見そめられるなどの経緯もあるのだが、わりとそういうの抜きにして「beautiful Japan」と展覧会の副題についていたりしたのがなかなか凄みがあったりした

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