これは我ながら末期症状だなと思うんだけど、たとえばライブを見に行って、ステージ上で人が楽器を演奏し、それをマイク、ミキサー、アンプを通してスピーカーから出てくる音を、俺は「音源」として認識している。
壇上で人が指を中心とした身体を動かしている行為と、スピーカーが振動して音が発生しているという物理的状態ってのが完全に切り離されていて、「フツーに整った音で聞きたいなあ」って思っちゃう。だから俺はバンドのライブが楽しめないんよね。
カラオケでもうまい人が歌ってるの聞いてもそう思っちゃう。
だから俺のライブ体験ってのは眼の前で行われるアンプラグドの演奏に限られる。
少なくともステージにおける話では、精緻に整えられた音源を流すDJ形式が最も音が良く、音が整っていない生演奏のバンドライブは、録音物よりクオリティの低い音であると感じてしまうんよ。
で、これについて俺、長らく「ライブの体験自体が少ないから」だと考えていたんだけど、どうも生来のサイコパス気質によるものっぽいってことがわかってきている。
要するに「音情報」と「演奏している人の気持ち」が完全に分離した別の現象にしか見えてないってこと。末期症状なのである。
- replies
- 0
- announces
- 2
- likes
- 1